排泄は人間の尊厳に関わる重要なことで、できれば一生誰の手も借りずに自力で行いたいと思う行為ではないでしょうか?
当院では、平成28年9月に排尿ケアチームが発足しました。排尿ケアチームの活動目的は、入院中の患者さんで治療のために留置されていた尿道カテーテルを1日でも早く抜去し、尿路感染症を防止すること、患者さんが自力で排尿管理ができるように支援することです。そのことで人としての尊厳が守られ、寝たきり予防にもつながると期待しています。
排尿ケアチームは医師、看護師、理学療法士などが専門的な視点で排尿障害がおこる原因を分析し、個々の患者さんにあった治療・ケアプランを立てて関わらせていただいております。その中で看護師は患者さんの入院生活で最も身近にいることから、排尿状態の把握、排尿に関わる動作の確認、排尿障害の原因別の対処方法の指導などを担当しております。排尿障害の原因は疾患やけがによる直接的な原因だけでなく、治療や手術などの影響として間接的な原因もあり、年齢問わず早期から「あきらめない!排尿の自立!」を目指してお手伝いさせていただきます。