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ホーム  診療科のご案内  循環器内科  虚血性心疾患
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虚血性心疾患

虚血性心疾患とは

心臓は血液を全身に送り出すポンプの役割をしています。全身の臓器や組織はこの血液を受けることによって栄養され生きているわけですが、心臓自体も栄養されないと生きていくことができません。
心臓は冠動脈と呼ばれる栄養血管を持っています。心臓を外側から取り囲んでおり、冠のようであるため冠動脈と呼ばれています。冠動脈は直径約2-4mm程度の細い血管で、動脈硬化の影響を受けやすく、動脈硬化の進行により冠動脈に狭窄・閉塞を生じると血流障害を生じます。この冠動脈の血流障害による心筋の栄養不足が原因で起こる心疾患の総称を『虚血性心疾患』と呼びます。つまり、冠動脈の血流不良による心臓病です。
冠動脈の血流障害が慢性的に進行すれば狭心症・無症候性心筋虚血を、突然急速に進行すれば不安定狭心症・急性心筋梗塞を発症します。虚血性心疾患の原因は様々ですが、現在では高齢化や食生活の欧米化によりほとんどの原因が動脈硬化となっています。 

狭心症・無症候性心筋虚血

冠動脈の動脈硬化病変がゆっくり慢性的に進行することで発症します。動脈硬化の初期段階では、血流障害がほとんどなく心臓に悪影響はありません。しかし、少しずつ動脈硬化が進行していくことにより冠動脈狭窄が進行してくると、安静時には血流が足りているが、労作などで心臓に多くの血流が必要になった時に血流が足りない、といった状態が生じてきます。心臓に血流が足りない状態の時に、典型的には胸部が圧迫されるような症状を生じます。つまり速足や階段の昇降などで胸部圧迫感を認め、休むと速やかに治まるといった症状が出現します。これが狭心症です。
狭心症の症状は人によって感じ方が様々で、肩の痛みやあごの違和感などと自覚する場合もよくあります。また、心臓の血流が不足しているのに症状を全く自覚しない場合もあり、無症候性心筋虚血と呼ばれます。狭心症も無症候性心筋虚血も、心臓が栄養不足の状態であり、放置すると心不全や突然死の原因となることがあります。

不安定狭心症・急性心筋梗塞

冠動脈がなんらかの原因で突然閉塞したり、急速に高度な狭窄を生じることで発症します。これも多くの場合は冠動脈の動脈硬化が原因です。しかし、狭心症・無症候性心筋虚血の場合とは異なり、もともと冠動脈病変が全く見られない方からも突然発症します。
冠動脈で急速に血栓が形成されることが原因です。冠動脈閉塞を起こすと血流が完全に途絶え急性心筋梗塞を発症し、致命的な状態となります。完全閉塞を免れた状態を不安定狭心症と呼びますが、いつ完全閉塞し急性心筋梗塞に進展するかわからないような危険な状態です。症状はやはり胸部圧迫感が典型的で、軽労作でも症状が出現し、急性心筋梗塞では安静時も胸痛が治まりません。急性心筋梗塞は突然死の原因の第一位ともなっており、緊急治療が必要となります。

虚血性心疾患の治療

虚血性心疾患の治療法は①心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈インターベンション:PCI)、②心臓バイパス手術、③薬物療法があり、これらを組み合わせて治療を行うケースもありますが、個々の冠動脈病変の形態や重症度からより適した方法を選択します。

PCI(経皮的冠動脈インターベンション)

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予防と心臓リハビリテーション

多くの場合、虚血性心疾患の原因は動脈硬化です。冠動脈危険因子と呼ばれるものは高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、肥満、ストレス、運動不足などいずれも動脈硬化を促進させます。一次予防、再発予防のために、これら危険因子をひとつでもなくすことが重要です。
また、虚血性心疾患発病後は、心臓リハビリテーションが有効です。リハビリというと高齢者のリハビリやけがの後のリハビリをイメージしやすいですが、虚血性心疾患で傷んだ心臓にもリハビリが有効です。
具体的には、心臓に対する運動療法になります。運動療法により冠動脈の危険因子が減少、精神状態の改善、運動能力の向上により心臓を助けます。しかし、やみくもに運動することはかえって心臓の負担となり、心臓に悪影響を及ぼす場合もあります。専門医が心臓の状態を評価し、適度な運動負荷と運動時間を指導してもらう必要があります。

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