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けんこう家族 第118号【6】

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神経症の話 第2回 強迫神経症

精神科部長 亀山 知道

精神科部長
亀山 知道

今回のテーマは強迫神経症です。

一人暮らしの方が、家を出る時に玄関の鍵をかけた後、きちんと鍵がかかっているかどうかが気になり、確かめることがあります。私も1回確かめることはよくあります。

ところが、確認が1回では終わらずに、何回も確かめるので、家を離れるのに長時間かかってしまう方がいます。家を少し離れてから気になって、確かめに戻る方もいます。「閉めた記憶はあるし、閉まっていることはわかっている。それでも気になる。ばかばかしいとわかっているのだが、確認せずにはいられない。」と、言います。

こういう確認行為(強迫行為)のため、日常生活に支障が出ている方は、強迫神経症と診断されます。具体的には、確認の回数が多く長時間かかってしまうので困るということが多いのですが、確認の回数を意識的に減らして、無理に短時間で終わらせようとすると、強い不安に襲われて、生活に支障が出る方もいます。

強迫神経症には、ある程度は薬が効きますが、薬の力だけですっきり治ってしまうことは少ない、治りにくい病気です。したがって、対処の仕方を色々工夫する必要があります。

私は、自分の部屋を離れる時に、目覚まし時計のスイッチがきちんとoffになっているかどうかが気になり、何回か確認してしまいます。そのため、私は、目覚まし時計のスイッチが、onになっている時とoffになっている時とで目覚まし時計を置く位置を変えることにより、確認の回数を減らすという工夫をしています。また私は、前述のように、鍵がきちんとかかっているかどうかが気になり、1回確認することがあります。何か考え事をしながら、半ば無意識に締めた時には、気になって確かめます。実際には鍵が締まっていなかったことはありません。鍵を締めることに集中していた時には、確かめることはありません。集中しながら物事を行なうというのも、工夫のひとつだと思います。

寝不足の時、風邪を引いているなど体調の悪い時、ストレスがたまっている時なども、確認の回数が増える傾向がありますので、ストレス解消や体調管理などが大切です。

さらに、前述したように、確認行為を無理に短時間で終わらせようとすると、強い不安に襲われることもあるため、ある程度、時間的な余裕を持って行動することも大切です。

以上のことは、患者さん本人の努力・工夫ですが、周りにいる家族や職場の上司・同僚などの理解や協力を得られるかどうかも、治療の上で重要です。

周りの人は、つい「遅すぎる。もっと早く、正確にやれ。」と言いたくなります。しかし、そのような声掛けは、本人にとっては、プレッシャーになってしまいます。かえって時間がかかってしまうことがよくあります。「もっと早く、正確にやらなければならない」ということは、本人が一番よく知っています。したがって、周りは黙って見守るのが良いのです。そして、本人がストレスに感じていることを聞き出し、その相談に乗ってあげることができれば、本人の病状はさらに良くなります。

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