第118号 平成27年10月1日発行
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図1 脳の中の小人
この奇妙な人形(図1)は脳の中の小人といって、感覚を受け持つ脳の中で私達の体の各部分がどのくらいの割合を占めるかを表したものです。手が実際よりもはるかに大きくなっていることは、脳がものをわかるためには、手が非常に大きな役割を果たしていることを示しています。手は「第2の脳」とか「脳の出店」とも呼ばれ、脳と密接につながることで脳の働きを支えています。このことは、手で複雑な作業を行う職人や芸術家の人達が、高齢になってもしっかりと仕事を続けられることからもわかります。逆に手が自由に使えないことは脳の衰えにつながるわけです。
この様に人間にとって大切な役割をもつ手の病気を扱う科として生まれたのが「手外科」です。欧米では以前から独立した科でしたが、我が国でも最近になって科として認められる様になってきました。「手外科」の特徴は
図2 顕微鏡による手術
図3 手専用のMRI
図4 装具による治療
当科ではこれまでも手外科に力を入れてきましたが、検査から治療、リハビリを無駄なくスムースに行うため、手外科センターを開設しました。手の病気でお悩みの方があればお気軽にご相談下さい。
曜日と担当医が限られますので電話予約(03-5214-7381)して頂きます。他の医療機関などで診断がついている場合はその病名を、ついていない場合は症状をお話し下さい。