ここがページの先頭です。
ページ内移動メニュー
ヘッダーメニューへ移動します
共通メニューへ移動します
現在の場所へ移動します
本文へ移動します
サイドメニューへ移動します
現在の場所
ホーム  健康情報  病院だより「けんこう家族」  けんこう家族 第118号
ここから本文です。

けんこう家族 第118号

第118号 平成27年10月1日発行

PDF版はこちら (2.62MB)

目次 |

目次

手外科センター

整形外科部長 冲永 修二

整形外科部長
冲永 修二


図1 脳の中の小人
図1 脳の中の小人

この奇妙な人形(図1)は脳の中の小人といって、感覚を受け持つ脳の中で私達の体の各部分がどのくらいの割合を占めるかを表したものです。手が実際よりもはるかに大きくなっていることは、脳がものをわかるためには、手が非常に大きな役割を果たしていることを示しています。手は「第2の脳」とか「脳の出店」とも呼ばれ、脳と密接につながることで脳の働きを支えています。このことは、手で複雑な作業を行う職人や芸術家の人達が、高齢になってもしっかりと仕事を続けられることからもわかります。逆に手が自由に使えないことは脳の衰えにつながるわけです。

この様に人間にとって大切な役割をもつ手の病気を扱う科として生まれたのが「手外科」です。欧米では以前から独立した科でしたが、我が国でも最近になって科として認められる様になってきました。「手外科」の特徴は

1 整形外科の全ての領域にわたる幅広い技術
わかりやすい例は切断された指をつなぐ再接着の手術です。使える指にするためには、単に皮膚をつなぐだけではダメで、骨、神経、血管、筋肉、腱などいろいろな組織をつなげなければなりません。ケガ以外にも関節リウマチなど手に生じやすい特殊な病気や、生まれつきの変形も扱います。また手の神経は頚椎から肩、肘を通っているので、これらの部分の病気を治療できることも必要です。
2 微小外科(マイクロサージェリー)技術

図2 顕微鏡による手術
図2 顕微鏡による手術

とく血管や神経を扱う場合には、肉眼では見えないため、顕微鏡を用いた細かい技術が必要になります(図2)。
3 手に合わせた専門的な検査

図3 手専用のMRI
図3 手専用のMRI

手は大きさが小さいため、CTやMRI、超音波などの検査にしても、通常より細かく見える装置が必要です(図3)。また神経の働きを調べるには、筋電図や脳波などの生理学的検査も必要になります。
4 専門的なリハビリテーション

図4 装具による治療
図4 装具による治療

手の細かい動きや繊細な感覚を回復させるため、一般的な運動訓練だけでなく、作業療法士による特別な検査や訓練を行います(図4)。

当科ではこれまでも手外科に力を入れてきましたが、検査から治療、リハビリを無駄なくスムースに行うため、手外科センターを開設しました。手の病気でお悩みの方があればお気軽にご相談下さい。

受診方法

曜日と担当医が限られますので電話予約(03-5214-7381)して頂きます。他の医療機関などで診断がついている場合はその病名を、ついていない場合は症状をお話し下さい。

目次 |

ここまで本文です。
ここからサイドメニューです。 ここまでサイドメニューです。
^このページの一番上へ
【画像】印刷用のフッター画像です