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ホーム  健康情報  病院だより「けんこう家族」  けんこう家族 第121号【2】
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けんこう家族 第121号【2】

| 目次 |

関節鏡手術最近の進歩

整形外科主任医長 平岡 久忠

整形外科 主任医長
平岡 久忠

― 膝前十字靱帯(ACL)再建術 ―

東京逓信病院が関節鏡発祥の地であることをご存じでしょうか? 1959年に整形外科部長であった故渡辺正毅先生が直視鏡21号を世に出し、実用化されたのが今日の関節鏡手術隆盛の始まりです。以来、当院では関節鏡手術の伝統を守りながら、トップアスリートからスポーツ愛好家まで多くの患者様に最先端の治療を続けてまいりました。

最近の関節鏡手術の進歩にはめざましいものがあります。鏡視下ACL再建術はその代表であり、術式の進歩とともに成績も格段に改善しています。正常ACLを関節鏡でみると(図1)膝の中心に1本の太い靱帯が前後方向に走っているように見えますが実はそうではなく、2本の線維束の組み合わせとなっており、その捻れが膝のスムースな運動を誘導しています。それぞれの線維束の付着部と機能が明らかになるにつれて2本の移植腱で正確に再建する解剖学的二重束再建術を行う施設も多くなりました。さらに、ここ数年は切れてしまった靱帯の断裂端をどのように扱うか、議論されています。受傷後、数年経過するうちに断裂端は徐々に吸収されて無くなってしまいます。断裂端が残っている場合でも、これまでは手術の正確性を期して切除していました(図2-a)。しかし、受傷後早期の遺残断裂端には豊富な血流とともに関節位置覚(関節がどのくらい曲がっているのか)を察知する神経終末も退化せずに残っていることが明らかになっています。ACL再建術では血流と神経が完全に途絶えた腱を移植しますから、血管が早期に進入しやすいように、また、残っている神経終末を生かすために遺残する断裂端の中に靱帯を再建すれば、成績がさらに改善すると期待されます。われわれは靱帯断裂端の中に正確に解剖学的二重束再建を行う極めて高度な術式(図2-b)をおこなっています。術後1年で撮像したMRI像(図3)をみると、2本の移植腱が遺残ACL組織とともにみごとに生着しているのがわかります。


図1 正常ACL 図2-a 断裂端を切除した二重束再建術 図2-b 断裂端を残した二重束再建術

図3 断裂端を残した二重束再建術後1年のMRI像


ACL再建術の術後成績は手術の出来栄えに大きく左右されることは明らかですが、その後のリハビリテーションもさらに大切です。術後リハにも理論があります。当院のリハビリテーション科は多くの経験に裏打ちされた正しいリハビリを行うことができる数少ない施設の一つです。手術からリハビリまで、自信を持っておすすめできると自負しています。不幸にもACLを損傷してしまった患者様は、是非当院関節鏡・スポーツセンター担当医師にご相談ください。

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