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けんこう家族 第135号【4】

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鼻の病気、最近の傾向

八木 昌人

耳鼻咽喉科部長
八木 昌人


鼻の病気というと、まずはアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎といったところが思い浮かぶでしょうか。今、この病気に治療に関して静かなしかし革命的変化が起きつつあります。

アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法

その1つはもうご存知の方も多いと思いますが、アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法です。すでに治療を受けた患者さんの80%ほどに効果が認められ、その有用性は十分確立されています。現在舌下免疫療法で使用されている抗原はスギとダニの2種類ですが、アレルギー性鼻炎の患者さんには重複抗原といって、何種類かの原因を持っている人が少なくありません。そうした患者さんに対しては1種類の抗原による治療では決して十分ではありません。しかし、当初は医療安全上の理由から1種類の抗原での治療が推奨されてきましたが、この治療に関する安全性のデータが蓄積され、2種類の抗原の併用においても安全に治療が行われることが確認されました。そのためダニ抗原で治療の患者さんもスギ抗原で治療の患者さんも5分ほど間隔をあければ追加抗原での治療ができるようになったわけです。ただ舌下免疫治療でも残念ながら治療効果が不十分な患者さんもいらっしゃいます。そうした患者さんにも朗報です。重症の気管支喘息の治療に使用されている分子標的薬が既存の治療では効果が不十分な重症スギ花粉症の患者さんに使用が可能になります。非常に高価な薬剤であるという問題はありますが、スギ花粉症も患者さんの重症度に応じたオーダメード治療の時代に入ったと言えるでしょう。

ナビゲーションシステムを使用した副鼻腔炎治療

次に副鼻腔炎治療に関する話題です。当院手術室にナビゲーションシステムが導入されて200例以上の患者さんの手術を行ってきました。ナビゲーションシステムとは患者さんの鼻の周囲に磁場を発生させ、その磁場に反応する手術器具を用いると、予め撮影しておいたCTやMRI画像上にその器具の位置が明示されるというものです。鼻や副鼻腔のように狭くて視野が得にくく、しかも眼や脳に隣接しているような場合、病気の部分を確実に摘出することと合併症の発生は本当に表裏一体の関係にあります。こうした手術の安全性の確保には現在ナビゲーションシステムが不可欠となっています。当科ではこのシステムに副鼻腔手術専用の切除器具をリンクさせて副鼻腔炎手術を行っています。難治性といわれる好酸球性副鼻腔炎に対しても今後新たな治療が出てくることが予想されますが、そうした場合にもナビゲーション下の手術をあわせることによってより高度な医療が提供できるものと期待されます。

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