緩和ケアとは、重い病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケアとされています。(日本緩和医療学会による『市民に向けた緩和ケアの説明文』より)緩和ケア病棟では、がんの進行などに伴う体や精神的な症状があり、治療が困難となったり、あるいはこれらの治療を希望しない方を主な対象としています。入院後は、診療科医・緩和ケア医と看護師等が協力して、身体や心などのつらさをやわらげ、生活の質を高め、ご家族やご友人たちと穏やかな日々を過ごすことができるよう支援しています。
緩和ケア病棟は、個室4室、2人部屋1室、4人部屋3室の18床からなり、眺めのよい9階にあります。ご家族が休息するための控室(和室、洋室)や、広い談話室、簡単な調理ができるキッチンもございますので、ご家族やご友人とゆっくりくつろいだり、誕生日会やお食事会などを行うこともできます。また、春は外濠公園でのお花見、夏はうちわ作りやかき氷、秋は紅葉狩り、冬はクリスマス会などのレクリエーションをボランティアの方々と協力して開催しています。
今後も、患者さんとご家族の気持ちに寄り添い、「がんと診断された時からの緩和ケア」の提供を続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。