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ホーム  眼科  緑内障について  緑内障の用語解説
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緑内障の用語解説

眼圧

 健康な目では、目の中を栄養する水(房水:ぼうすい)が毛様体から目の中へ一定の圧力で流れ込んできます。そして、角膜・水晶体などの周囲の組織に栄養分を供給するのに使われて古くなった房水は、角膜と虹彩の根元にある、「隅角」という部分から目の外へ流れていきます。隅角には「シュレム管」という名前の血管のような排水管が埋め込まれており、シュレム管の先は静脈につながっているので最終的には房水は血液と混じって心臓へ行きます。房水が流れるには一定の圧力が必要で、この圧力を「眼圧(がんあつ)」と言い、日本人の平均眼圧は約14.5mmHgです。眼圧の単位は「mmHg(ミリメートル水銀柱)」で、血圧と同じ単位を使っています。収縮期血圧は140mmHg未満が正常とされていますので、眼圧は血圧の10分の1くらいが平均的と考えていただければイメージがわくと思います。
 正常人では15mmHgくらいの眼圧がありますので、眼球は適度に柔かいけれどもその形をしっかりと維持することができます。もし眼圧が低くなりすぎると眼球はふにゃふにゃになり、角膜にしわが寄って光が通りにくくなってしまうため、視力も低下します。逆に眼圧が高くなりすぎると眼球はパンパンに張って硬くなります。眼圧がやや高い程度だと、角膜は少し薄くなり、光を通しやすくなるので、一時的に見やすくなりますが、それ以上に眼圧が高くなると水圧の関係で角膜内に房水が侵入して角膜浮腫(かくまくふしゅ)を起こし、角膜の表面が凸凹になります。角膜浮腫になると、光も乱反射するので、光源を見ると虹がかかったように見えたり(虹視症:図1)、霧の中にいるように見えたりします。

図1 虹視症
図1 虹視症  明かりの周りがにじんだように見えます

隅角とは?

 「隅角」は角膜と虹彩が出会う場所を言い、目の中を栄養する水(房水)が眼外へ排水される排水口が開いています。目の中に入ってくる房水の量よりも排水される量が多いと眼球がしぼんでしまいますので、網目状の「繊維柱帯(せんいちゅうたい」という組織がその前にあり、少しずつ房水が眼外へ排水されるようになっています。繊維柱帯を通った房水は少しずつシュレム管に入っていき、最終的には静脈へと流れていきます。

図2 隅角の模式図
図2 隅角の模式図

「原発」緑内障と「続発」緑内障

 「原発(げんぱつ)」とは、他の病気が原因ではない場合に用いる医学用語です。反対語は「続発(ぞくはつ)」と言い、別の病気が原因で起こった病気の場合を言います。
 緑内障の場合は、「原発緑内障」は、緑内障という病気そのものが原因で眼圧が上昇して緑内障の症状を起こしているわけで、他の目の病気や身体の病気が原因となっているのではありません。ですから「続発緑内障」の場合は緑内障の治療だけでなく、原因となっている緑内障以外の病気の治療も必要ですが、「原発緑内障」の場合は、目の治療が第一となります。

緑内障発作

 眼圧が発作的に急激に上昇して起こる緑内障を言います。「急性緑内障発作」とも言います。眼圧が正常から急に非常に高い眼圧まで上昇し、その差が非常に大きいので、眼球が引き伸ばされて痛みを感じることがあります。一方、多くの原発開放隅角緑内障などでは、徐々に眼圧が上昇していきます(慢性緑内障)。ゆっくり眼圧が上昇するのであまり痛みは感じず、他の自覚症状も気づかないことが多く、手遅れになる場合があります。


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