当科は世界で初めて関節鏡による手術を実用化した病院です。現在もその伝統を引き継ぎ、膝(写真1)をはじめ肩、肘(写真2) 手 首、足首などいろいろな関節鏡の手術を行っています。
関節鏡の手術は従来の手術にくらべて
・キズが小さい
・手術後の痛みが少なくリハビリをしやすい
という利点がありますが、安全で正確に行なうためには十分な技術が必要です。
このため当科では関節鏡の利点を伸ばし、欠点を補うためにいろいろな努力を続けています。
新しく靱帯を再建するために腱を移植しますが、移植に用いる腱をできるだけ少なくして術後の筋力の低下を防ぎます(写真3)。特殊CTによって靱帯が正しい位置に再建されているか確かめます(動画)。
人工膝関節置換手術が必要といわれた重症の患者さまでも、MRIなどの検査の結果でよくなる可能性があれば、体への負担の少ない関節鏡手術を行います。