




関節鏡(関節の内視鏡)は、内視鏡を整形外科領域で使用したもので、ここ東京逓信病院にて世界で初めて実用化した診断・治療ツールです。(図6-1)
東京逓信病院の渡辺正毅は1957年に「Atlas of Arthroscopy」を刊行し、1959年に実用的な関節鏡を開発し、1962年に世界初の関節鏡視下半月板部分切除術を行いました。以降、関節鏡視下手術は世界中に広まり、四肢関節の低侵襲かつより精細な手術の必須アイテムとして発展し、さらには関節外手術、脊椎内視鏡視下手術に転用されるに至ったのです。

図6-1 関節鏡(直径4㎜の硬性鏡を使用している)
靱帯損傷や半月損傷など関節内の損傷に対しては、この関節鏡を使用して手術を行っています。
関節鏡を使用することで、患者さんに与える影響を可能な限り小さくして、高度な手術を行うことが可能です。
図6-2の写真は、関節鏡で見た関節内の様子です。

図6-2 正常な軟骨と半月板
大きく皮膚を切開して直接見るより、関節内の様子がより奥まで大きく見え、より高度で正確な処置が可能です。関節鏡を挿入する傷は小指の爪の幅ほどで、患者さんに与える侵襲は非常に少ないものです。

図6-3 手術風景1
(大きなモニターを見ながら手術を行う)

図6-4 手術風景2
(膝関節に関節鏡と処置用の
器具を挿入しているところ)
当科では膝関節だけでなく、肩関節、足関節、肘関節などにも関節鏡視下手術を行っています。
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