適応障害とは、ストレスとなる出来事が生じてから、気持ちの落ち込み、不安、心配などが出現し、日常生活に支障をきたす状態です。重要なのは、その出来事がなければ気持ちの問題は起きなかっただろと考えられることです。
たとえば、人間関係の変化があった時や学校・仕事が変わった時に多く見られます。
ストレス因となる出来事の有無が診断に非常に重要です。ご本人の話を聞き、場合によっては家族等の話を伺います。気持ちの落ち込み、不安などは、うつ病など他の精神科疾患でもみられるため慎重に診断します。また、必要に応じて血液検査や他の診療科の受診を提案します。
まずは十分な休息をとっていただいた後に、ストレス因となった出来事との向き合い方について一緒に考えます。ストレス因となった出来事は今後避けられないものなのか、避けられないものであれば、どのように対応していくのか、解決策はお一人お一人で異なります。
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