心因(心に大きな影響を及ぼす事件や環境等)や、性格とのかねあいで、了解可能な精神の不調をきたす病気を神経症と呼びます。
神経症には色々なものがありますが、不安神経症、強迫神経症、恐怖症が主なものです。
不安神経症は、不安と不安発作(パニック発作)を主症状とするもの、強迫神経症とは確認行為(強迫行為)の回数や時間が長く、生活に支障が出るものです。恐怖症には視線が怖い(視線恐怖症)、不潔なものに耐えられない(不潔恐怖症)、閉ざされた空間にいることに耐えられない(閉所恐怖症)などがあります。
内因性精神病と同じく、本人の話を主に、場合によっては家族等からの話も参考に診断しますが、外因性を否定するために検査を行うこともあります。
なるべく健康的環境への生活環境改善は、他の精神病の治療と同じく、大前提です。心因・環境因が大きい場合は、可能であればそれをなるべく低減させることを試みる場合があります。
対症的に、少量の抗精神病薬や抗不安薬、抗うつ薬を使用する場合もあります。