けんこう家族　第107号【2】

　平成24年10月27日（土）午後2時00分から当院の小講堂におきまして、東京逓信病院「公開講座」が開催されました。
　公開講座は、地域の一般の方などを対象とした講演会であり、地域の皆様に当院をより深く知ってもらうため東京逓信病院として、初めての施策として実施したものです。当初予想していた参加人数を大幅に上回る73名の方が参加され、参加者の意識の高さが窺えました。
　今回は、五大疾病の一つであります「がん」を取り上げ、その中でもリスクが高く、発症率が高い「肺がん」「大腸がん」について、講演１部で「肺がん」、講演２部で「大腸がん」と2部構成で、内科的側面と外科的側面からそれぞれの診療科の先生方がパワーポイントを用いて、治療方法や予防等、一般の方にも理解しやすい内容の講義でした。
　講演1部の「肺がん」につきましては、呼吸器内科の久田部長から「タバコは肺がんのリスクを高める。禁煙することが肺がん予防の近道」であると説明され、その後、呼吸器外科の宮永医長から「肺がん手術は、胸に3箇所、穴を開けて行う、胸腔鏡手術という方法で手術を行っており、退院も術後4日～5日で済んでいる。」ことを実際に行っている肺がん手術の動画を交えながら話されました。
　講演2部の「大腸がん」につきましては、消化器内科の関川医長から「大腸がんは、胃がんを抜いて罹患数では最も多いがんになっている。早期に発見するためにも内視鏡検診を受けるように。」と話され、内視鏡治療の実際の写真を見せながら治療方法についての説明がありました。
　その後、外科の梅谷医長から外科的治療についての説明があり、「手術で大腸を切り取って繋ぐ手術の他、肝臓などに転移したがんについても、抗がん剤を併用しながら切除したり、ラジオ波で焼灼したりとあらゆる治療方法を行っています。」と話されました。
　参加者の方から多数の質問があり、参加された方の中には、是非、当院で診察を受けたいと申し出られる方もいるなど、予定時間を大幅に超え、有意義な開催内容となりました。

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