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けんこう家族 第107号【4】

| 目次 |

傷を目立たなくさせる手術

形成外科 主任医長  利根川 守

形成外科 主任医長
利根川 守

 形成外科は、身体表面の形や色の変化及び機能を手術等で改善することにより、生活の質を向上させ、社会生活に適応できるようにすることを目的としています。例えば顔の傷などを気にされている場合、手術で傷を目立たなくできれば、他人の視線が気にならなくなり人目を気にせず過ごすことができるようになります。
 形成外科で行っている顔の傷を目立たなくさせる方法を今回ご紹介いたします。通常、「傷はまっすぐ」という先入観があり、直線的でしわを横切る傷は目立ちます。そこで形成外科では傷をジグザグに縫合することで先入観を逆手にとり、目立たなくさせる方法(W形成術)をおこなっています。さらにジグザグの1辺をしわに合わせるとより傷を目立たなくすることができます。
 手術は小さな傷の場合局所麻酔下の日帰り手術でも可能ですが、術後の安静を図るために通常は入院での手術をお勧めしています。傷の経過ですが、洗願や洗髪は翌日から可能です。術後は抜糸まで可能な限り安静にしてもらいます。術後の出血は傷の治りを悪くして、最悪の場合、手術が無駄になることもあります。女性の場合、抜糸後はお化粧も可能です。通常、傷自体は3から6カ月程度は誰でも赤くやや盛り上がり硬く触れるのが一般的です。それまでの期間は日焼けをするとしみになりやすいので注意が必要です。6カ月ごろより傷が落ち着いて目立たなくなり、それ以降も傷は徐々に目立たなくなりますが、体質などにより時間がかかる場合もあります。また体のどの部位でも手術は可能ですが部位によって手術方法が異なりますので外来でご相談下さい。
 最後に、形成外科医は神様ではありませんので完全に傷を無くすことはできません。あくまでも傷を目立たなくするだけで、傷自体は決して一生涯消えることはありません。他人の視線を気にしないで生活できることで心の傷を少しでも癒せればと思っています。


図1 おでこの傷を海外で縫合され、赤く盛り上がった
傷が気になり当科を受診した患者さんです。
(術前のおでこの傷の状態)


図1 術前の切開線のデザイン
ジグザグに縫合するために手術前に切開するところを
デザインした状態です。
正常な皮膚の切除は最小限にとどめて、ジグザグの
1辺をしわに合わせるようにします。


図3 術後8日目
抜糸前の状態です。


図4 術後3カ月
個人差はありますが術後の傷は誰でも赤く少し
盛り上がり、硬くなります。


図5 術後5カ月
徐々に赤みと硬さが引き傷は目立たなくなっていきます。


図6  術後8カ月
日常生活では気にならない程度になっています。


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