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けんこう家族 第107号【5】

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世渡りのコツ 人の性格傾向を知ろう 第1回

精神科部長 亀山 知道

精神科部長
亀山 知道

 前回の「けんこう家族」に書いたように、精根尽き果てた母が、自分ひとりで認知症の父の介護をすることを諦め、平成23年4月に父を認知症専門病棟に入院させました。
 入院後1年2か月間は順調だったのですが、その後、父は飲食物を飲み込むことができなくなりました。最近問題になっているように、「胃瘻」を作るかどうかという話になったのですが、「胃瘻」は作らず、点滴以外の延命治療はしないことにしました。その後、父は痩せる一方で、約2か月後に、苦しまずに、静かに息を引き取りました。
 間違ったことはしなかったと思っていますが、延命治療に関して、自分が主治医として患者さんを診ている時と、患者家族としてみる時とでは、感じ方や考え方が違ってくることを痛感しました。これは医師である自分にとって、貴重な経験だったと思っています。
 今は、母と叔母がふたりで一緒に元気に生活をしています。私は、仕事の休みの日に、母の所に行く必要はなくなったのですが、今でも、毎週日曜日に母の所に行っています。
 父の面倒をみることがなくなってから、私は、母や叔母の言動が気になるようになってきました。母も叔母も実に良く気がつく人で、何でもやってくれる人です。素直な性格の人なら、母や叔母の親切をありがたく受け入れるのでしょうが、どうも、私はひねくれ者のようで、あまり面倒をみられると、逆に嫌気がさすところがあるのです。私の妻は母や叔母とは違い、頼むとやってくれますが、頼まないことまで、色々手を出すことはありません。「もっと俺の面倒をみてくれれば良いのに」と思うこともあります。それでいて、母や叔母に、細やかに気を配られると、わずらわしくなるのです。我ながら、なんとも贅沢な、わがままな性格だと思います。子供の頃から、私は、とにかく強情張りで、自分が気に入らないと、親の言うことにも従わず、我を通すわがままな子供でした。
 当時に比べれば、最近の自分は、精神科医として経験を積んだことで、学習して、随分、性格が丸くなったと思っていますが、大学の医局の先輩の中には、「先輩の意見を聞こうともしない、あいつの勝手なところは、今も全く変わっていない」と思っている方もおられるだろうと思います。たしかに、今でも、「自分としては納得いかないが、先輩の指示なので仕方なく素直に先輩の意見に従おう」という気持ちにはなれません。
 人の性格は、他人の言うことを受け入れ、指示に従う「素直な性格」と、私のように他人の指示に素直には従わない、「気難しい性格」のふたつに大別されると思います。
 日曜日の夕方、母の家から自宅に帰る準備をすると、母と叔母は一斉に、「携帯電話を持ったかい?」と聞きます。家の外に出て、駅に向かって歩きながら、「いつもうるさいなあ。俺はボケ老人ではない。毎回同じことを言わなくても良い。」と思いつつ、念のためと思って、カバンの中を確かめてみると、携帯電話がみつからず、母の家に引き返して、3人で大笑いすることが時々あるのは、なんとも困ったことです。

 次回からは、「素直な性格」、「気難しい性格」の人との付き合い方のコツを書く予定です。


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