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けんこう家族 第110号【6】

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平成25年度 東京逓信病院「公開講座」の開催

平成25年7月27日(土)午後2時00分から当院の小講堂におきまして、東京逓信病院「公開講座」が開催されました。公開講座は、地域の一般の方を対象とした講演会であり、地域の皆さまに当院をより深く知ってもらうため昨年度から始めた施策で、今回で2回目になります。
今回は、女性特有の疾患についての講演を行い、講演1部で「子宮頸がんワクチンと卵巣がん」、講演2部で「乳がんの早期発見について」と2部構成で、それぞれの各診療科の先生とがん看護専門看護師から、子宮頸がんワクチン接種の注意点や卵巣がん、乳がんの治療方法や予防等、一般の方にも理解しやすい内容で、説明されました。

講演1部の「子宮頸がんワクチンと卵巣がん」につきましては、婦人科の秦部長から「子宮頸がんは、20代から30代の若い女性で、発症率が高いのが特徴。子宮頸がんは、初めのうちは自覚症状がなく、発見が早いほど治療の効果が期待できるので、発がん性HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染する前にワクチンを接種すると効果的に予防ができます。」と話され、また今話題になっている子宮頸がんワクチンについては、「他のワクチンに認められるものと同様で、重篤なアレルギー反応は、0.0001%、末梢神経障害は、0.00002%、その他、頭痛、嘔吐、意識障害が0.00002%と決して高いものではなく、接種時の疼痛に由来するCRPS(複合性局所疼痛症候群)の重篤性が、マスコミのターゲットとなり、厚生労働省が推奨を取り下げる結果となり、医療現場の困惑を招いている。」と提言されました。また、卵巣がんについては、47.0%は、内科で発見され、そのうちの62.5%は、腹部膨満感、下腹部痛が主訴であり、卵巣がんは通称、Silent diseaseといわれている「がん」で、定期的な検診を勧めます。」と話されました。

講演2部の「乳がんと早期発見について」につきましては、第一外科の竹島医師から「乳がんは、女性のがん罹患数では、胃がんを抜いてトップになっており、ごくまれに男性も乳がんになることがある。」と話され、手術の実際の写真を見せながら「手術の乳がんの治療法としては、手術、放射線療法、化学療法、ホルモン療法、分子標的薬があり、乳がんは、集学的治療を要します。術後は、10年間、定期的に通院し、再発チェックが必要であるため、まずは自己検診からはじめ、医療機関で乳がん検診を受けるように。」と説明されました。その後、がん看護専門看護師の矢野看護師主任から実際の自己検診のチェック方法について、DVDを見ながら解説をし、乳房の模型を用いて、参加者の皆さんに実際に乳がんの「しこり」とはどのようなものなのかを触って体感してもらいました。

 全行程1時間半の講演会でしたが、充実した内容で、参加者の方からも質問があり、アンケートでは、「とても解りやすく、検診を受けようと思いました。」、「自分の知識がより深まりました」等、多数の温かいご意見をいただくなど、予定時間を大幅に超え、有意義な開催内容となりました。

秦 婦人科部長
秦 婦人科部長

平田 病院長
平田 病院長

矢野 がん看護専門看護師
矢野 がん看護専門看護師

竹島 外科医師
竹島 外科医師

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