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けんこう家族 第127号【3】

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尿の観察ポイントについて

泌尿器科 方波見 有貴

泌尿器科
方波見 有貴


こんにちは、東京逓信病院泌尿器科医師の方波見有貴です。
今回は「尿」の観察ポイントについてご説明させて頂きます。
皆さん、「尿」にはどのようなイメージをお持ちでしょう。「くさい、汚い、(黄色?)」の3Kでしょうか?尿は腎臓で作られる液状の排泄物であり、血液が腎臓の糸球体濾過装置で濾過されて作られています。血液が濾過されて最初に作られた原尿は、糸球体から尿細管を通って水分や電解質などが再吸収されて尿になります(原尿の99%は再吸収されます)。その後、尿は腎臓→尿管→膀胱へと流れ、最終的に尿道を通じて体外に排泄されます。1日の尿量は体重の2~3%程度と言われていますので、体重60kgの方であれば1,200~1,800ml程度ということになります。尿を出すということは体内で発生した不要な代謝物を捨てるということと、体内の水分調節という意味があります。

尿の性状と疾患

1.におい
排泄したばかりの尿というのはほとんど臭いがしません。尿中に含まれる尿素が細菌に分解されるとアンモニアが発生するため、「臭い」と感じられることがあります。排泄したばかりの尿は臭いと感じられたら、膀胱炎や尿道炎かも知れません。発熱を伴う尿路感染症には急性腎盂腎炎、急性精巣上体炎、急性前立腺炎があります。甘酸っぱいにおいのする尿が出る場合は尿中にアセトン体が含まれている可能性があり、糖尿病や他の代謝系疾患の可能性が疑われます。コーヒーやアルコールを飲んだ時などは尿中にそれらの成分が出てくるためコーヒー臭やアルコール臭がしますが、正常の反応といって良いと思います。
2.色調
尿の色が濃い、薄いと感じることは良くあります。尿が黄色いのは、肝臓から作られるビリルビンという物質が代謝されたウロビリンという物質が尿に含まれているためです。汗をかいたり、水分の摂取量が少ない時(水分制限時、起床時)などは尿が濃縮されるため、黄色が茶色やオレンジ色に見えることもあります。尿に赤血球が混入している状態は「血尿」、白血球が混入している場合を「膿尿」と呼び、両者が混ざった状態を「血膿尿」と言います。いつもと違う色の尿を自覚されたら、是非泌尿器科を受診してください。
3.尿の泡
よくテレビやラジオなどで「おしっこに泡が立つと異常です」といっているのを聞いて不安になる方がいらっしゃいます。勢いよく便器の水たまりに排尿すると泡立つことはありますし、その泡がすぐに消えてしまえば心配はありません。しかし、「いつまでも泡が消えない」時は、尿中のタンパク質や糖分が多い可能性がありますので、ご相談いただければと思います。
4.尿検査で分かること
尿検査には尿定性(成分をリトマス試験紙のようなもので判定する)と尿沈渣があります。尿定性検査では尿タンパク質、尿糖、ウロビリノーゲン、尿比重、尿潜血などを調べます。血尿ではないのに尿潜血が陽性と判定されることがあり(偽陽性といいます)、その場合は顕微鏡で尿の沈殿物を目視する「尿沈渣」検査を受けると良いでしょう。このほか、尿を利用した検査には妊娠検査があります。妊婦さんの尿中に含まれる「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」を検出する製品で街の薬局で市販されています。

おおまかにお話ししましたが、やはり「尿」のことは相談しにくいと思います。当院泌尿器科には男性と女性医師がいますので、「尿」や「排尿」のことでご不明な点、ご不安なことがあればご相談ください。ゆっくりとお話を伺いたいと思いますので、是非ご予約をお願いします。

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