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ホーム  健康情報  病院だより「けんこう家族」  けんこう家族 第131号【2】
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けんこう家族 第131号【2】

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東京ダウンセンターのご案内

小野 正恵

小児科 部長
小野 正恵


「東京ダウンセンター」誕生

去る10月1日より、各方面のお力添えもあり、当院に「東京ダウンセンター」が設置されました。ダウン症ご本人の年齢を問わず、総合的に対応できるようにするシステムです。乳幼児期の合併症治療や療育だけでなく、生涯に亘る心身の健康管理と支援を継続的、包括的に行うシステムは、患者さんに信頼され安心される心のこもった質の高い医療、そして総合チーム医療と言う、当院が掲げている目標にも沿ったものとなっています。

当面は小児科が窓口になって、主に小野が診療いたしますが、当院の各診療科すべてが、できる限りの協力をして下さることになっています。今後需要に応じて、さらに組織を充実していけることを願っています。

センター設立の背景

現在の日本では、ダウン症の方はおよそ出生500~600人に1人生まれていますが、平均余命は60歳を越えると考えられ、すでに80歳以上の方もおられます。そのような時代に、できるだけ自立した、家族と共に幸福感を味わえる人生を目指すには、小児科の対象年齢以降も定期的な全身チェックと合併症の早期発見・早期治療が必要で、一貫した総合的な対応を目指しています。医療機関の枠組みは基本的に臓器別であること、本人との言語的意思疎通が難しいこと、合併症の種類が多く個人差も大きいことなどから、特に青年期以降のダウン症に精通した総合医や医療機関は極めて少なく、大きな問題となっていました。

なお、ダウン症候群は病気という視点からの呼び名です。ダウン症候群であっても、毎日元気に楽しく健康と言う認識で過ごせている方も少なくありません。病気ではなく、特定の体質を持ったその人自体に視点を置いた「ダウン症」という言葉もよく使われ、さらに意識した「ダウン症を持った人」という表現も用いられます。

ダウンセンターの機能

年齢を問わず受診可能です。成長発達の経過、受けた療育、教育、合併症などについて詳しく伺い、現在の健康状態のチェック、問題点の洗い出しと必要な検査の実施、可能なら治療を行い、合併症の種類により当院の診療科もしくは他院を紹介し、より良い生活が送れるようアドバイスします。予防接種や各種の文書作成も行います。遺伝カウンセリング(次子希望や胎児診断後の相談など)や、就学時、就労時のアドバイス、治験も積極的に行います。

原則として紹介状が必要ですが、特に年齢の高い方では初診時に聞くべき内容が広範囲で、ご家族の記憶も薄れている可能性がありますので、初診時にお渡しする問診票を、2回目の受診までに記入してお持ちいただきます。

予約枠と内容

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