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けんこう家族 第136号【2】

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気胸について

喜納 五月

呼吸器外科 主任医長
喜納 五月


一般的に呼吸器外科疾患とは肺がん(原発性肺癌、転移性肺癌)、気胸、縦隔腫瘍(胸腺腫など)、膿胸などがあります。今回は気胸についてお話いたします。

気胸とは何らかの原因で肺に穴が開き、肺の外(胸腔内)に空気が貯まり、肺が縮む状態をいいます。原因による分類として『原発性自然気胸』、『続発性気胸』『外傷性気胸』『月経随伴性気胸』などに分類されます。『原発性自然気胸』は10代~30代に多く、やせ型、高身長の男性に多く、多くは肺の先端(肺尖部)に肺嚢胞(ブラ)が発生し、その嚢胞壁に穴が開くことが原因です。『続発性気胸』は50代以降に多く、肺気腫(COPD)など喫煙が原因の肺疾患や肺線維症、肺炎、気管支喘息、肺がんなどの基礎疾患に併発するもの。『外傷性気胸』は転落、転倒、胸部刺創や交通事故により肋骨が折れ、肺に刺さることで起きるもの。『月経随伴性気胸』は30代~40代女性の子宮内膜症と関わりがあり、月経の時期に発症する気胸です。気胸の程度(虚脱)によって軽度(I度)、中等度(II度)、高度(III度)と分類します。

主な症状は咳や胸の痛み、呼吸困難です。治療は保存的治療か手術です。軽度であれば自然治癒も見込まれますが、高度の場合は重い呼吸障害が起こり、治療の緊急性を要するもの(緊張性気胸)もあります。検査はレントゲンやCTです。治療は軽度の場合は入院せずに外来通院で自然治癒となる場合もあります。気胸を繰り返す場合や中等度~高度の気胸は原則として手術適応です。その他、症状が強い場合やCTで原因のブラ(嚢胞)がはっきりしている症例なども手術適応としています。中等度~高度の気胸の場合はまず胸の中にドレーンという管を入れ、持続的に空気を排出する処置を行います。胸腔ドレナージといい、入院治療になります。

手術は一般的には胸腔鏡を用い、1~2cmの操作孔を3か所作成し、肺部分切除(空気漏れの部位)を行いますが、当院ではさらなる低侵襲手術として、2cmの操作孔+2mmのキズのみでの手術も行っています。癒着防止や胸膜補強、再発防止の効果を期待して吸収性のシートを肺に被覆して手術を終了していることも当院の特長です。

治療後の注意点:肺に負担をかける喫煙は控えた方がよいとされています。原発性自然気胸は明確な予防法はありません。特に20歳以下の再発率は高いです。手術後は肺に過度の負担がかかることとして飛行機の搭乗、激しいスポーツ、スキューバダイビングなどは少なくとも1か月控えるように推奨されています。

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