医療機器安全管理センターでは、『臨床工学技士』という医学と工学の両面を兼ね備えた国家資格を有した4名が働いています。臨床工学技士は、一般にME(Medical Engineer)もしくはCE(Clinical Engineer)と呼ばれ、1987年に制定された比較的新しい国家資格です。その業務は、医師の指示の下、生命維持管理装置の操作および保守点検を行う医療機器の専門医療職種です。
生命維持管理装置とは、人の呼吸や循環、代謝の機能の一部を代替、または補助することが目的とされている装置を指し、人工呼吸器、人工心肺装置、人工透析装置などがこれに当たります。当院には人工呼吸器が集中治療室(ICU)に3台、一般病棟用に4台あります。人工透析装置は血液透析を行うための装置が8台、血漿交換などの血液浄化を行うための装置が1台あります。新型コロナウイルスで話題となりましたECMOのための人工心肺装置も1台あります。これら生命維持管理装置は、まさに生命を維持させるための装置であるため、機器操作だけでなく、その機能を損なわれないよう保守点検することもMEの重要な業務の一つです。
人工呼吸器
ECMO
病院には生命維持管理装置以外にも様々な医療機器があります。点滴で使用する輸液ポンプやシリンジポンプ、心電図や血圧を持続的に監視する生体情報モニタ、緊急時に使用するAED、手術室で使用する電気メスや麻酔器などなど…MEはそれらたくさんの機器が正常に動作できるよう、点検・整備・修理を行っています。
輸液ポンプ等
医療安全対策や感染チーム、新人看護師教育、研修医教育などに参画し、医療機器に関する様々な問題に対応しています。
我々MEは、医療機器に関してのスペシャリストです(^-^)/
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