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ホーム  健康情報  病院だより「けんこう家族」  けんこう家族 第143号【3】
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けんこう家族 第143号【3】

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薬薬連携とお薬手帳

薬剤部長
並木 路広


お薬手帳

患者さんに安心安全な薬物療法が行われるよう、病院薬剤師と保険薬局(かかりつけ薬局)の薬剤師が連携する取り組みが「薬薬連携」と称され、近年重要視されています。当薬剤部でも次のような「薬薬連携」を行っています。

医薬分業とトレーシングレポート

医薬分業により、外来患者さんが保険薬局で薬を受け取る際に、保険薬局の薬剤師は薬の説明を行い、「お薬手帳」に処方内容や調剤上の工夫、保険薬局の情報を記録しています。

かかりつけ薬局の薬剤師は、患者さんとの面談で得られた服用状況や体調変化などの情報を、書面(トレーシングレポート)で病院にフィードバックします。病院薬剤師はその内容を確認し、次回診療の参考となるよう処方医に伝達しています。

入院予定時の取り組み

入院予定の患者さんが、入院前の外来時に患者支援センターで看護師と面談された際に提示された「お薬手帳」の情報は、病院薬剤師が看護師と連携して確認しています。常用されている薬の内容や、検査や手術のために入院前から休薬が必要な薬の有無を確認することで、より安全な入院治療に役立てています。処方内容や保険薬局の調剤方法などの正確な情報を得るには「お薬手帳」が必要ですが、残念ながら約半数の患者さんが携帯されていません。

入院中、退院時の取り組み

入院中は病棟にて担当薬剤師が薬物治療の経過を確認し、患者さんに薬の説明をしています。退院時には、「お薬手帳」に退院時処方の内容やアレルギー歴・副作用歴を記載して説明しています。また、病院薬剤師の判断と患者さんのご要望に応じて、かかりつけ薬局薬剤師宛の文書をお渡ししています。入院治療の結果、入院前の処方薬の内容に変更や中止等があった場合に、薬の見直しの内容や見直し後の患者さんの状態等について病院薬剤師からかかりつけ薬局薬剤師に提供することで、退院後の在宅での薬の管理や、次回外来受診時にかかりつけ薬局での円滑な調剤に繋げることができます。

外来化学療法センターでの取り組み

外来化学療法センターにて、病院薬剤師が患者さんにレジメン(治療内容)を説明しています。「お薬手帳」に治療内容や患者さんの状態を記載することで、副作用対策(支持療法)や疼痛コントロールの薬を調剤するかかりつけ薬局の薬剤師に情報提供しています。

お薬手帳を忘れずに

円滑な「薬薬連携」には「お薬手帳」が欠かせません。病院にお越しの際には忘れずにお持ちください。病院や薬局に行くときはもちろん、「お薬手帳」は常に携帯することが大切です。災害や外出時・旅行先の急な体調不良は予測できません。いざというとき「お薬手帳」があれば、より安全に治療を受けることができます。

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