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けんこう家族 第144号【2】

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体外衝撃波結石破砕術 ―からだにやさしい尿路結石手術―

村田 太郎

泌尿器科 部長
村田 太郎


尿路結石症は、泌尿器科診療で診察する機会がとても多い疾患のひとつです。背中やわき腹の強い痛み、血尿などの症状が受診のきっかけとなることが多いですが、近年は検診の超音波検査などで指摘されるケースも増えてきています。はじめは結石が自然に排出されるのを待つことが多いですが、1か月以上経過しても排出されない場合は手術による治療を検討します。今回は、結石手術のなかでも施行される機会の多い体外衝撃波結石破砕術(ESWL)についてご紹介します。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

ESWLは、1980年に開始され、現在では結石の第一選択治療となっています。現在わが国では900台くらいのESWL機器が稼働しており、全世界の約1/6を占めています。ESWLの特徴は、操作が簡便なことと患者さんの身体への負担が少ないことが挙げられます。衝撃波は、周囲の臓器に障害をほとんど与えることなく結石を破砕することができます。多くは無麻酔で行われ、入院しなくても治療を受けることが可能です。患者さんを機器のベッド上に寝かせ、X線画像を見ながら結石に衝撃波の照準を合わせます。治療時間は約40分程度です。治療後は、数週間のちにレントゲンなどの画像検査で結石が排出されたかどうか確認します。ESWLは直径10mm未満の結石に対しては非常に高い治療効果を示し、治療成功率は90%程度あります。しかし、10mmを超える大きな結石や非常に硬い成分の結石では治療成績は悪くなります。

入院イメージ

当院では、年間約30人の患者さんがESWLによる治療を受けています。手術による合併症の発生は極めてまれで、患者さんの希望に応じて入院でも外来通院でも対応しています。今年、当院ではESWL機器を新型モデルのものに入れ替えました。4月より実際に稼働いたします。これからも、当院泌尿器科では尿路結石の診療になお一層注力していきます。尿路結石の症状があるかもしれないと思っている方、実際に尿路結石を指摘された方はいつでもお気軽にご相談にいらしてください。


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