ここがページの先頭です。
ページ内移動メニュー
ヘッダーメニューへ移動します
共通メニューへ移動します
現在の場所へ移動します
本文へ移動します
サイドメニューへ移動します
現在の場所
ホーム  健康情報  肥満症について
ここから本文です。

肥満症について

昨今、ダイエット目的に抗肥満症薬を使用する方が増えているようです。しかしながら、抗肥満症薬は適正に使用しないと思わぬ副作用でつらい思いをしてしまうことがあります。
今回は、保険診療で抗肥満症薬の適正使用の対象となる肥満症について、お伝えします。

肥満とは?

肥満とは、脂肪組織が過剰に蓄積した状態で、体格指数(body mass index:BMI)が25㎏/㎡以上の場合をいいます。BMIは以下の計算で求めることができます。

  • 体格指数(BMI)】の計算方法
     BMI=体重(㎏)÷(身長(m)×身長(m))
    (例)身長 150㎝、体重60㎏の人のBMI
       BMI=60(㎏)÷(1.5(m)×1.5(m)=26.6≧25:肥満

肥満度の判定基準(日本肥満学会より)

肥満はBMIごとに肥満度が判定されます。

BMI 肥満度判定
18.5未満 体重(やせ)
18.5~25未満 標準体重
25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)※高度肥満
40以上 肥満(4度) ※高度肥満

肥満症とは?

肥満と診断された方のうち、ここに示す肥満に関連して減量を要する11の健康障害のうちのどれかがある場合を肥満症と診断します。健康障害の有無によって肥満と肥満症は区別されており、肥満症の方には医学的に治療が必要です。
肥満と肥満症の違い

抗肥満症薬(GLP-1 受容体作動薬)について

GLP-1受容体作動薬は2型糖尿病治療薬として、当初開発された薬剤ですが、この薬剤の食欲抑制と体重減量の副次的効果が注目され、抗肥満症薬として開発されました。適応症は肥満症です。ただし、以下のような適応基準があります。

  • BMI≧35:食事運動療法で効果が不十分
    高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか1つを有する。
  • BMI≧27:食事運動療法で効果が不十分
    高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか1つと肥満症関連の健康障害を1つ以上有する。

    ※どちらの場合も、GLP-1受容体作動薬を使用する前に管理栄養士による指導が複数回ないと使用できません。
    ※高血圧、脂質異常症、2型糖尿病についての薬が処方されている必要があります。

このように、GLP-1受容体作動薬を抗肥満症薬として使用するには厳格な条件があり、食事運動療法期間を含む治療計画書の作成が必要です。さらに通常診療を受けるには、専門医や認定施設などの諸条件が加わります。GLP-1受容体作動薬は肥満症治療薬であり、適応となる疾患である肥満症に対する十分な理解のもと、安全・適正に使用されることが望まれます。

ここまで本文です。
ここからサイドメニューです。 ここまでサイドメニューです。
^このページの一番上へ
【画像】印刷用のフッター画像です