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けんこう家族 第123号【2】

| 目次 |

冬場の皮膚症状

皮膚科 松﨑 大幸

皮膚科
松﨑 大幸


1.はじめに

 

冬は、気温の低下に加えて湿度の低下が起こるため、様々な皮膚症状が出現します。今回は、皮膚の乾燥が原因となる病気や、気温の低下により起こりやすい皮膚の症状について解説します。

2.皮脂欠乏症・皮脂欠乏性湿疹

皮膚は、一番外側を角層というもので覆われていますが、角層の水分は角質細胞間脂質(セラミドなど)と皮脂(トリグリセリドなど)、天然保湿因子(アミノ酸など)によって保たれています。加齢とともにセラミドと天然保湿因子は減少し、皮膚から水分が抜けやすくなり乾燥しやすくなります。冬の乾燥した気候と暖房による低湿度の環境によって、お年寄りや皮脂の少ない子供、セラミドの少ないアトピー性皮膚炎の人などは、皮膚のきめが粗くなり白い粉(鱗屑)をふいて乾燥する状態(皮脂欠乏症)になりやすくなります。角層は外界からのバリアの役割をしているため、角層が破壊されると、細菌などの微生物や、物理化学的刺激によって炎症を起こしやすくなります(皮脂欠乏性湿疹)。

熱いお風呂に長くつかったり、脱脂力の強いボディーソープで体を洗いすぎると、皮脂と角質細胞間脂質が流れ出てしまうため、皮膚は乾燥します。また、タオルやスポンジで強くこすって体を洗うと、角層が破壊され乾燥しやすくなります。

こまめに適切な保湿剤(ヘパリン類似様物質、尿素軟膏)、ワセリンを頻繁に塗って皮膚を保護するようにしましょう。乾燥だけの場合は保湿剤を塗るだけで十分ですが、赤み・かゆみのような炎症が起きた場合はステロイド外用剤を塗る必要がありますので、皮膚科を受診した方が良いでしょう。

3.凍瘡(しもやけ)・末梢循環障害

しもやけは医学的に凍瘡といいます。寒い時期、厳冬期よりも初冬や初春のように、朝晩と日中の気温差が激しいときに発症しやすくなります。寒冷刺激を受けやすい手足、耳・鼻が赤く腫れて痛痒くなってきます。

予防は手袋やマスク・耳あてのような防寒具による局所の保温となりますが、症状が出てしまったらビタミンE配合剤やヘパリン類似様物質の外用を行い、症状が強い場合には血行を改善させるビタミンEや血管拡張剤の内服を併用します。

4.やけど(熱傷・低温熱傷)

やけどは一年中起こりますが、特に冬は暖房器具の使用でやけどの頻度が多くなります。熱湯などによる通常のやけどに加えて、カイロや湯たんぽなどによる低温やけどにも注意が必要です。

温かく心地よいと感じる程度の温度(44℃~50℃)でも、長時間にわたって皮膚の同じところに触れているとやけどになることがあり、これを低温やけど(低温熱傷)といいます。通常のやけどと異なるのは、高温であれば反射的に回避行動をとりますが、痛みを感じるほどの温度ではないため、やけどを起こしていることになかなか気づかない点です。また、最初は表面の見た目が軽い赤み程度であることも多く、時間がたってから徐々に壊死してくることも少なくありません。

熱源としては、湯たんぽや使い捨てカイロ、電気あんかが多く、時間をかけて組織が傷害されているため深いやけどになってしまい、通常のやけどよりも重度になり治りにくくなることも少なくありません。知覚が低下している高齢者や糖尿病患者、自分で動けない新生児や乳幼児、泥酔している人などに多く、男女では足が冷えやすい女性に多い傾向があります。

湯たんぽを使用の際には、寝る前まで布団を暖めるのに使用し、寝る前には取り除くなどの工夫をしましょう。また、使い捨てカイロなどは、同じ個所に長時間貼らないように気をつけましょう。

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