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けんこう家族 第141号【3】

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歯科口腔外科:お口の健康は長寿の秘訣

藤原 夕子

歯科口腔外科 部長
藤原 夕子


2021年4月から歯科口腔外科に着任いたしました。お口の健康から、皆様の健康促進に貢献していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

お口の状態とからだの健康

からだの健康を保つには、おいしく食事をとることがとても大切です。しっかりかむことで唾液の分泌が促され、胃や腸での消化吸収もよくなります。また、おいしく食事をとることで満足感がうまれ、心の健康維持にも役立ちます。「8020運動」というのは、「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」という運動ですが、20本程度の歯が残っていれば、ほとんどの食べ物をかむことができ、味を楽しみながら食べることができます。歯を失う2大疾患は虫歯と歯周病ですので、必要な治療を行い、口の中の衛生状態を保って虫歯や歯周病を予防していくことは、からだの健康維持にも繋がります。

虫歯と歯周病

歯磨き

虫歯は歯が溶ける病気、歯周病は歯茎が弱くなって歯がグラグラになる病気ですが、その影響は口の中だけにとどまりません。例えば、歯周病は糖尿病の症状を悪化させることが知られていますが、一方で、糖尿病の方では歯周病が悪化しやすく、また歯周病治療により糖尿病の程度が改善される傾向も示されています。また、歯周病菌は、動脈硬化を誘導するような物質も出しています。それにより全身の血管が脆くなったり細くなったりするため、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などになりやすくなります。その他にも口の内の細菌は、早産、関節リウマチや誤嚥性肺炎など、様々な疾患との関連が報告されています。

かむことの大切さ

歯が多く残っている人や、歯が少なくても入れ歯等を入れている人では、歯が少ない人や入れ歯を入れていない人と比較して、認知症の発症や転倒する危険性が低いということが分かってきています。元気でいるためには、できるだけ自分の歯を残すこと、あるいは、もし歯を失ったとしても、被せ物や入れ歯などでしっかり機能を回復することも大切です。

歯科受診について

このように、お口の中の状態を整え、かむことを大切にしていくことは、からだの健康維持に役立ちます。日頃から歯磨きに気をつけたり、定期的に歯科医院で検診を受け、必要な治療を受けたりすることも有用になるでしょう。一方で、からだの状態や使っているお薬の種類、あるいはこれまでにかかった病気によっては、歯科治療時に注意が必要になってくることもあります。ご自身の病気や処方されている薬については、歯科医院でもお伝えいただくとより安心です。東京逓信病院 歯科口腔外科でも、患者さんが安心して歯科を受診できるよう、患者さんのからだの状態に十分に留意し、適切な歯科治療を行うよう心がけています。一般的な歯科治療や定期検診に加えて、口腔がん検診、全身麻酔での手術や癌治療に関連した口腔ケア、インプラント治療なども行っています。どうぞお気軽にご相談ください。



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