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けんこう家族 第118号【3】

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冬場に多い循環器疾患~虚血性心疾患~

循環器科 山中 哲雄

循環器科
山中 哲雄

虚血性心疾患という病名をお聞きになったことはありますか?

狭心症や心筋梗塞と聞けば分かる方も多いのではないかと思います。虚血性心疾患とはこれらを含めた冠動脈が動脈硬化によって狭窄や閉塞することによって心臓の筋肉への血流が不足し、心臓に障害が起こる疾患の総称です。一般的には安定狭心症と急性冠症候群に分けられます。安定狭心症は、冠動脈が動脈硬化によって狭窄が生じて、それにより、主に坂道を登った時など普段より負担のかかる運動をした時に前胸部の絞扼感や痛みが出現します。これらの症状は、大抵は同程度の負荷で出現し、基本的に数分間の安静で改善します。もう一つの、急性冠症候群とは、不安定狭心症と急性心筋梗塞を合わせた病気です。動脈硬化があるところになんらかの原因で亀裂が生じ、そこに血栓という血液の塊ができることによって、急激に冠動脈内の狭窄が進行する病態です。進行は早く、時には突然死を引き起こす重症な病態ですので迅速に私たちの循環器内科を受診していただく必要があります。

気になる症状があって病院に行かれた場合、どのような検査が行われるのでしょうか?安定狭心症であれば、ランニングマシンなどを使用する運動負荷心電図、心筋血流シンチグラフィや冠動脈造影CT検査などが行われます。これらで異常所見があれば、入院の上、冠動脈造影検査(いわゆるカテーテル検査)を行うことになります。大抵は、この検査結果を基にして最終的な治療方針を決めることになります。一方、急性冠症候群の場合は、緊急を要しますので、直ぐにカテーテル検査を行うことがほとんどです。

基本的に治療は大きく分けて2つあります。1つ目はカテーテルでの治療(経皮的冠動脈形成術)です。局所麻酔で足の付け根、肘や手首の動脈からカテーテルを入れて狭窄部分を治療する方法です。具体的には、狭窄しているところで風船を膨らましたり、ステントと呼ばれる金網を留置したりします。急性冠症候群では血栓を吸引したりすることもあります。カテーテルでの治療は体への負担が少なく、狭心症であれば一般的には術後2-3日で退院することが可能です。メリットが多いように思われますが、数カ月の間に治療した場所が再び狭くなることがあり、治療を繰り返す必要がある場合や、血液をサラサラにする薬を長期間内服する必要があります。

動脈硬化の程度や狭窄の部位によってはカテーテル治療が困難な場合があり、そのような場合に行う治療が、2つ目の冠動脈バイパス手術です。全身麻酔で基本的には胸の真ん中を切開して行われます。身体の他の部分の血管を使って狭窄部分の後ろをつなぐ別の通路(バイパス)を作成して、狭窄部を通らずに心筋に血液が流れる道をつくります。

虚血性心疾患はこれからの寒い時期、冬場に頻度が高くなると言われています。原因として気温が低いことによる血圧の上昇や暖かい箇所から寒い箇所に移動する際の血圧の急激な変動が原因と言われています。これからの寒い時期には特に注意するようにしましょう。

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