けんこう家族　第131号【9】

ナースステーション　過活動膀胱をご存じですか？

排尿ケアチーム看護師
富田　曜子・登立　裕美

過活動膀胱をご存じですか？まだご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方がその辛い症状に悩んでいます。過活動膀胱は、膀胱が過敏になり、自分の意思に反して収縮してしまうことで、次のような症状が起こる病気です。

1. 尿意切迫：急におしっこがしたくなり、もれそうな感じになる。
2. 切迫性尿失禁：尿意切迫感とともにおしっこを漏らしてしまう。
3. 頻尿：昼間のトイレの回数が多すぎる。夜寝てからトイレに行くために1回以上起きなければならない。

これらの症状があっても「歳だから仕方がない」「おしっこのことなんて恥ずかしくて相談できない」といった理由からがまんしていないでしょうか？過活動膀胱の症状は、たいていの場合、お薬で改善することができます。また、薬の服用と合わせて行う訓練や体操も効果的です。実際、治療を始めてつらい症状から解放された方もたくさんいらっしゃいます。元気でいきいきとした生活を送り、夜もゆっくり休めるように、歳のせいとあきらめず、一人で悩まずに、ぜひ当院の泌尿器科医師にご相談ください。

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