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けんこう家族 第120号【6】

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睡眠の話 第1回 睡眠の質について

精神科部長 亀山 知道

精神科部長
亀山 知道

今回から3回にわたって、睡眠についてお話します。

今回は私自身の経験に基づいた、睡眠の質についての話です。

私は自宅で夕食を摂ることが少ないのですが、水曜日は必ず自宅で食べます。「夕食は7時から」と決まっています。アルコールは出ません。アルコールなしの夕食は30分で終わってしまいます。結局、8時前には居間から自室に移動します。

8時から自室でテレビを見はじめます。健康や食べ物について、これまで知られていない新発見が最後に披露される番組なのですが、私はこの番組を見ながら、座ったまま寝てしまい、この結論を聞いたことがないのです。目が覚めると8時50分位になっており、番組は終わっています。その後、音楽を聴きながら雑用をやったりして、夜中12時に寝ます。3時間で目が覚めて、トイレに行って、すぐまた寝ます。また3時間寝て、朝6時に起きます。これが私にとっては最も質の良い睡眠で、朝の気分は爽快です。

若い頃のように、6時間続けて眠ることはできなくなりました。それでも寝付きは良いですし、3時にトイレに起きても、またすぐ眠れるので助かっています。ところが、9時から夜中12時までの3時間に、特にやる仕事がないことがあります。「メールでも打つか」と思い、テレビも電気もつけたまま、布団に横になってメールを打ち始めるのですが、毎回のように、携帯電話を持ったまま眠ってしまいます。気が付くと3時間経っていて夜中12時になっています。トイレに行って、戻ってから、テレビと電気を消して寝れば良いのですが、「打ちかけたままになっているメールを完成させよう」と思い、また横になって携帯を持つと、悲惨なことが起きるのです。また電気をつけたまま眠ってしまい、3時に目が覚めます。

合計6時間眠っているのですが、熟睡しておらず、寝た気がしません。疲れが取れていません。しかし、もう少し寝ようと思って電気を消しても、もう眠れないのです。同じ6時間でも、暗い静かな環境で眠るのとそうでないのとは、明らかに睡眠の質が違います。

私が時々やるように、布団に入って、横になりながら何かをするという中途半端なことはしてはいけません。メールを打つならきちんと起きて打ち、打ち終わったら、テレビを消して、電気を消して寝るようにしましょう。

ある時、「もう眠れないのなら仕方ない。まだ3時だが起きよう」と思い、椅子に座って携帯のメールを打ち始めました。文章を作り終え、「まだ4時前だ。保存しておいて、あとで送信しよう」と思いながら、送信キーを押してしまったのです。あわてて、「保存すべきメールを誤って送信してしまいました。申し訳ありません。今後はこのようなことはしませんのでお許し下さい」というメールを、すぐに送信しました。

直後に、「二回目のメールで目が覚めました」との返信がありました。

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