2019年度以降、当院人間ドックセンターでは、新しいオプション検査を3種類開始します。
まず「膵・胆道ドック(MRCP)」です。膵癌は早期診断が難しく、有効な治療法が確立されていない難治性がんの代表です。2012年に日本膵臓学会から「腫瘍径が1㎝以下の膵がんの5年生存率は80%以上」と報告され、今後の早期診断の目標とされていますが、この大きさでは腹部エコー検査でも描出困難な事が多く、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)の上昇も低率(15-40%)であるため、結果的に「異常なし」と診断される事は稀ではありません。MRCP検査は腫瘍マーカーや腹部エコー検査で膵がんが疑われた場合、次に行う精密検査として位置づけられていますが、検査時間は概ね20分と短く、非侵襲的で被爆がないこと、腹部エコー検査で描出困難な部位も観察できることから新たなスクリーニング検査として最近注目されています。
2つめは、「骨密度検査(DEXA法)」です。日本骨粗鬆症学会が推奨する測定法で、従来の超音波法(QUS法)に比べより正確で確定診断に使用されています。放射線を用いますが、短時間で被ばく量も少なく胸部レントゲン検査の1/6程度です。
3つめは、「乳腺超音波検査」です。従来「マンモグラフィー」にてスクリーニングをしてきましたが、日本人に多い高濃度乳腺の場合、正常な乳腺組織の中にある乳がんを区別して見つけることが難しい場合があります。その場合乳腺超音波検査が有用となります。
上記新規3項目についてメリット・デメリットをホームページに掲載しますので、ご参照の上お申し込みください。
「膵・胆道ドック」 27,000円(消費税込)
「骨密度検査(DEXA法)」 5,940円(消費税込)
「乳腺超音波検査」 5,400円(消費税込)
また、消費税増税に伴い、2019年10月1日以降は人間ドック料金及びオプション検査料金を改定いたします。くわしくは、ホームページをご覧ください。