2023年8月、国立がん研究センターの発表によれば、がんが社会に与える経済的な負担(医療費と労働損失の合計)は年間約2兆8600億円で、そのうち約1兆円は予防可能ながんによるものだとされています。
日本ではがんが最も主要な死因となっており、特に予防策のあるがんとして、胃がん、肺がん、肝臓がん、子宮頚部がんなどが挙げられています。
たとえば、ピロリ菌の除菌は胃がんの発症を大きく抑制できます。また、胃がんを発症してしまっても、定期的な内視鏡検査により早期発見が可能で、入院期間が短縮され、社会復帰も早まります。
感染(肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス)や喫煙、飲酒、運動不足、肥満などががんのリスクとして示されていますが、これらは人間ドックで予防・管理が可能です。定期的な人間ドック受診は将来の医療費を抑え、生活の質を維持し、健康な未来を築く手段となります。予防策を積極的に取り入れ、健康を守りましょう。