第115号 平成27年1月1日発行
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東京逓信病院をご利用の皆様
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
昨年、この「けんこう家族」の1月号に寄稿したのがつい先日のように思われ、月日の経つ早さに驚いています。皆様方におかれましては昨年はどのような年だったでしょうか?
当院にとりましては昨年2月に電子カルテを新しく更改したことが最大の出来事でした。コンピューターシステムの切り替えの際には、これまでもあちこちで事故がおこっていましたので慎重に準備を進めていたのですが、切り替え翌日にシステムの不具合が生じ、途中で外来を休止せざるを得なくなり、外来患者さんに多大なご迷惑をかけてしまいました。コンピューターに依存している現在の診療体制のもろさを肌身で感じた次第です。この後、外来待合室では大きな画面表示により診察順がわかるようになり、また個人情報保護のため受付番号で呼び出せるようになりました。今後とも診療が円滑に進みますよう業務改善に取り組んで行きたいと考えています。
もう一つの大きな出来事は6月に病院機能評価機構による審査を受けたことです。これは病院全体に対する大がかりな審査で、職員総動員で準備にあたりました。その結果「日頃の心のこもった診療ぶりがうかがわれる」とのおほめの言葉をいただき、一同大いに喜びました。しかし一部、施設の老朽化をはじめ改善すべき点も指摘されました。それらを真摯に受け止め、患者さんからさらに評価していただけるよう努力して行きたいと思います。
これらのことを踏まえ、当院は今年も患者さん第一主義で、総合病院として各診療科が診療レベルの向上を競い合うような病院を目指したいと思っています。当院をかかりつけにされている患者さんが、あいにく別の病気を発症されても、安心して当院の他の科へかかっていただけるようにしたいと思います。
また今年は大型医療機器としまして最新型の放射線治療装置の導入と高性能のMRI装置への入れ替えを準備します。さらに外科系手術に用いますナビゲーションシステムも購入し、一層の医療安全に努めたいと思います。
私どもの親会社であります日本郵政株式会社にとりましても今年は変革の年と位置づけられています。その取り組みの一つとしまして女子陸上部が発足しました。現在、部員は中長距離ランナーであり、遠からず実業団駅伝などで活躍してくれるものと期待しています。当院の整形外科が長年、スポーツ整形の経験を有してい ることからチームドクターをつとめ、また病院をあげて選手の体調管理を応援したいと思います。そしてこの中からいずれオリンピック選手が生まれることを楽しみにしています。
診療から話がそれてしまいましたが、今年の羊年が穏やかな一年でありますよう、また皆様にとりまして明るい年でありますよう心より願っております。
2015年元旦