2019年末、中国武漢でコロナ感染症が発生し、瞬く間に世界中に拡大、日本でも社会情勢は大きく変わっていくことになりました。一方、医療の現場でもコロナウイルスへの対応には相当な苦労があり、検査・治療をするだけでも大変な苦労を強いられました。社会全体で対応していかなくてはならない状況の中で、コロナ関係の偏見や差別が大きな問題にもなりました。
そんな中、コロナ禍であっても人の優しさを感じる活動がありました。「PROJECT ONE」です。台湾で活躍しているプロサッカー選手の一柳夢吾さんと千代田区のサッカーチームkitの代表の田口優樹さんを中心に、日本各地で病院・学校・地域・子供達にサッカーボール/マスク/地域の食材などを寄付する取り組みを続けているプロジェクトです。当院には、マスクの寄贈、コロナ病棟で働いている人々やその家族への支援をいただきました。これは当院職員からなるサッカーチーム(非公式)のFC.MonteMedica(コロナのため現在活動休止中)とチームkitがサッカーで繫がりがあったことから実現したものです。
今回、当院の椎尾 康 院長を訪問され、椎尾院長から感謝状をお渡ししました。椎尾院長からは「PROJECT ONE」への感謝とコロナの現状を、そしてご自身ではあまり知らないと言いつつもサッカーの現状などについて質問し話されていました。一柳選手と田口代表からは病院だけでなく日本全国の学校や地域そして子供達に支援を今後も続けていきたいという思いを、それぞれ和やかな雰囲気でお話しされていました。まさに、殺伐としたコロナ禍の中で、繫がりの大切さと日本人の思いやりを実感したものでした。
最後に、このコロナ禍の中で、企業・学校・個人など、多くの方々からのご寄贈いただきましたことを申し添えさせていただきますと共に、その情の深さに大変感謝いたしております。