当院の緩和ケア病棟は18床あり、一般病棟よりも広々としたスペースを兼ね備えています。
東京逓信病院は、診断、治療から緩和ケアまで、一貫した治療ができる、大都会の病院としては、稀な、先進的な考えを実践している病院です。
緩和ケアという言葉はまだまだ知られていないのが現状です。
20年ほど前から、がんと診断された時から、治療と並行して緩和ケアを始めることが推奨されています。
そうはいってもピンとこないと思います。
手短に言うと、治療というストレス(体の異変、精神的な不安)をできるだけ取り除くことを目的とした医療が緩和ケアです。
積極的な治療が一段落したとき、体力が低下して、食欲がわかない時、痛くてつらい時など、緩和ケアがお手伝いいたします。
緩和ケア病棟は、痛みを専門とする麻酔科医を中心に、主科も含めて、放射線科、リハビリテーション科など院内のお力添えをいただきながら、患者さんにどうしたら少しでも楽になるかを探っていきます。
緩和ケア病棟は9階で、とても見晴らしがよく、広いキッチン、リビングスペースを備えています。ご家族とともにリラックスしていただく空間です。
痛みや、不安で疲れ切った患者さんやご家族に必ずやお役に立てると考えています。
頑張りすぎて、体力消耗しないように、自身の生命力をできるだけ引き出して、日々の生活をより快適になるように緩和ケアがお手伝いいたします。