この4月より人間ドックセンター内に、ドック専用の内視鏡室が3室設置されました。胃内視鏡を希望されるドック受診の方には、従来は東京逓信病院内視鏡センターで検査を受けて頂いており、また内視鏡センターの一室のみの利用のため検査数が限られ、内視鏡を希望される方全員には受けて頂くことができませんでした。最近では胃内視鏡検査の重要性が認識され、ドック受診者でも胃内視鏡検査を希望される方が増加してきました。
日本人間ドック学会の発表によりますと、胃癌の早期癌発見比率は1984年には70.0%でありましたが次第に増え2013年には82.5%となり、この増加はドックで胃内視鏡検査が広く施行されるようになったためと考えられています。未だにドックで広く施行されているバリウムによる胃透視検査では、胃壁の変形が認められない早期癌の発見はまず不可能で、また食道癌の発見は更に困難であり、ドックでの全例胃内視鏡の導入が待たれていました。
これからは胃内視鏡検査希望の方には、ほぼ全員に胃内視鏡検査を受けて頂けることとなり、より早期の胃癌の発見が増えると思われます。
内視鏡室