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ホーム  診療科のご案内  外科  肝臓疾患(肝腫瘍)
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肝腫瘍 ―肝臓疾患③―

肝腫瘍 ★良性腫瘍

肝血管腫

肝臓にできる良性の腫瘤です。成人の数パーセントの人に起こるほど頻度の高い病気です。症状はないことがほとんどですが、増大すると腹痛などを起こすことがあります。症状や身体診察に加えて、超音波検査やCT検査で診断します。診断がなかなかつかない場合はMRI検査を行う場合もありますが、組織を採取して顕微鏡で調べる検査は大量出血するリスクがあるため行わないようにします。

多くの場合で治療の必要はありませんが、腫瘍が非常に大きくなってい症状が出た場合は手術で切除します。肝血管腫が心配な人や治療したい人は、消化器内科や消化器外科の受診をお勧めします。

限局性結節性過形成(FNH)

日本では男女を問わず稀な腫瘤です。無症状で偶然発見されることが多く、単発のものが多いものの、多発することもあります。経口避妊薬を内服している人に多く発生するとされています。
肉眼的には病変の中心に繊維性の瘢痕を認め、画像検査では造影CTや血管造影で特徴的な、最初に結節の中心部が点状に染まり、速やかに車軸状に拡散して全体が濃染する所見から診断します。確定診断がつけば治療する必要なく、経過観察を行います。増大するもの、肝細胞がんと鑑別が難しいものは肝切除の滝応となります。

肝血管筋脂肪腫

血管、平滑筋、脂肪で構成される比較的まれな路湯性間質性腫瘍です。中年女性に比較的多いとされています。診断が得られれば良性腫瘍であるため、経過観察となりますが、まれに腫瘍の増大や出血、悪性化の報告があり、定期的な経過観察が必要です。

肝細胞腺腫

多くは妊娠可能年齢の女性にみられ、特に経口避妊薬を服用している女性によく発生します。この種の腫瘍は通常、症状を引き起こさないため、大半が発見されることはありません。線種が大きくなると、右上腹部に痛みが生じることがあります。まれに、肝細胞腺腫が突然破裂して腹腔内に出血を起こし、緊急手術が必要になることがあります。ごくまれですが、がん化することがあります。
腺腫は通常、超音波検査、CT検査、MRI検査などの画像検査で異常がみられる場合に疑われます。診断を確定するために、生検が必要になることがあります。
経口避妊薬に起因する肝細胞腺腫は、薬の服用をやめると消失することがあります。線種が大きい場合や肝臓の表面付近にある場合は、出血やがん化のリスクがあるため、手術が推奨されることがあります。

肝腫瘍 ★悪性腫瘍

肝細胞癌

肝細胞が癌化することで起きる腫瘍です。B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルス・アルコール性肝炎・非アルコール性脂肪肝炎(NASH)などが原因となります。進行するまで症状が出ることはほとんどありませんが、進行するとだるさ・食欲低下・黄疸・腹痛などが起こります。

病歴や血液検査・超音波検査(エコー)・CT検査を用いて診断します。治療は手術・化学療法(抗癌剤治療)・ラジオ波焼灼術・放射線治療・肝移植などを検討し、その中で最も適したものが行われます。

転移性肝癌

肝臓以外の臓器にできた癌(原発巣)が肝臓に転移したものを意味します。ほぼすべての癌において、肝臓へ転移する可能性があります。
ただし、消化器系がん(大腸癌、胃癌、膵癌など)、乳癌、肺癌、頭頸部の癌、婦人科(子宮や卵巣)の癌、腎癌などが肝臓への転移を認めることが多いとされています。多臓器からの転移であることから、肝切除の適応外となることも多いですが、大腸癌の肝転移に関しては切除可能と判断した場合、切除することで治療成績が上がるといわれています。

肝内胆管癌

肝臓の中の胆管上皮から発生する癌です。原発性肝癌のなかでも多くはありません。肝内胆管癌は原発性肝癌の多くを占める肝細胞癌とは発生部位が違うことから、治療法などが異なります。肝内胆管癌は胆管細胞癌ともいいます。

肝臓疾患 目次

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