乳腺の良性のしこりで、最も多い病気です。多くは30歳代から出現しますが、中には10歳代で診断されることもあります。たまごの様にころころと触れ、痛みはなく、よく動きます。閉経すると大きくなることはありません。
途中でがんに変わることはありませんが、まれに10cm近くまで成長することがあり、ある程度の大きさ(4~5cm)があれば切除の対象になります。定期的な乳房自己検診や検診を受けることが大切です。
乳腺の良性のしこりのなかに、急激に大きくなる葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)があります。多くは30~40歳代から出現します。
水を入れた風船やゴムボールの様に触れることがあります。特に皮膚を破って成長することがあるため、針生検で葉状腫瘍と診断された場合は、手術で切除が必要です。
また、良性の葉状腫瘍がほとんどですが、まれに転移を起こす悪性葉状腫瘍があります。早期発見・治療が大切です。
定期的な検診を受け、早めに医師の診察を受けましょう。