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胃癌

胃の場所

胃は、上腹部に存在します。胃の周囲には肝臓・脾臓・胆嚢・大腸などがあり、さらに胃の裏側には膵臓など重要な臓器に囲まれています。

胃癌の進行度について

胃癌の進行度は、癌の深さ、リンパ節転移の数、遠隔転移、の3つで決まります。

深さについて

まずは癌の深さです。深達度と言いますが、癌は胃の一番内側の粘膜から発生します。横に拡がっていくといわゆる大きさとなります(1cmの癌、5cmの癌、10cmの癌など)。しかし、進行度が重要なのは深さです。粘膜から発生した癌が胃の壁のどこまで到達するかによって深達度が決まってきます。

胃の壁を内側から粘膜層・粘膜下層・固有筋層・漿膜下層・漿膜の5つに分けます。そして癌の浸潤がその浅い方からの浸潤具合によってT1a、T1b、T2、T3、T4a、となります。そして胃の周りの臓器に浸潤した場合はT4bとなります。

リンパの広がりについて

癌はリンパに沿って拡がっていきます。病変に近いところから1群・2群・3群リンパ節と分類されています。今は3群のリンパ節に転移がある場合には遠隔転移(後述)と定義されます。

胃癌の進行度に関わるリンパ節転移度(Nと言います)は、1群・2群リンパs津のうち何個に転移があるのかによって決まります。N1:1-2個の転移、N2:3-6個の転移、N3a:7-15個の転移、N3b:16個以上の転移、と分類されます。

遠隔転移について

癌は血液やリンパまたその他の経路で他の臓器に転移することがあります。これを遠隔転移と呼びます。
胃癌の代表的な遠隔転移は、腹膜播種、肝転移、肺転移、傍大動脈周囲リンパ節転移、がありますが、どのような臓器にも転移する可能性はあります。
遠隔転移が一つでもある場合は、進行度Ⅳとなります。

進行度について

上記の深さ(深達度T)、リンパ節転移の有無および転移個数(N)、遠隔転移の有無(M)、によって進行度が決まります。
下の表のように進行度が決まります。
表1は主に画像診断による進行度で、臨床分類と呼ばれます。
表2は胃切除を行った後に、顕微鏡で病理学的診断をした後の進行度で、病理分類と呼ばれます。この病理分類がいわゆる最終進行度と呼ばれるものです。


  NO N(+)
表1 臨床分類(cTNM、cStage:画像診断、審査腹腔鏡または開腹所見による総合診断)
T1(M.SM)/T2(MP)
ⅡA
T3(SS)/T4a(SE)
ⅡB
T4b(SI)
ⅣA
Any T. M1
ⅣB


NO N1 N2 N3a N3b M1
表2 病理分類(pTNM、pStage:胃切除後の病理所見による診断)
T1a(M)、T1b(SM) IA IB ⅡA ⅡB ⅢB IV
T2(MP) IB ⅡA ⅡB ⅢA ⅢB
T3(SS) ⅡA ⅡB ⅢA ⅢB ⅢC IV
T4a(SE) ⅡB ⅢA ⅢA ⅢB ⅢC IV
T4b(SI) ⅢA ⅢB ⅢB ⅢC
ⅢC
IV

では、どのような検査を行って進行度を決めるのでしょうか

上記検査を行って進行度を決めます。近年では主に胃内視鏡検査と胸部腹部CT検査でほぼ進行度が分かってきます。(上記検査はあくまで進行度を診断する検査であり、その他に治療に伴う検査が必要になってきます)。

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