ここがページの先頭です。
ページ内移動メニュー
ヘッダーメニューへ移動します
共通メニューへ移動します
現在の場所へ移動します
本文へ移動します
サイドメニューへ移動します
現在の場所
ホーム  診療科のご案内  外科  食道癌
ここから本文です。

食道癌

食道の場所

食道とは、のどから胃の間をつなぐ管状の臓器で、長さ25cm、太さ2-3cmくらいの臓器です。食道は頚部・胸部・腹部に位置しており、胸では気管と背骨の間に、また心臓と大動脈に囲まれております。そして横隔膜にある食道裂孔という孔を通り腹部に入り胃につながります。

食道の部位

食道は部位により分類されています。おおざっぱには、首の部分にあたる頚部食道、胸の上の方にあたる胸部上部食道、胸の中程にあたる胸部中部食道、胸の下の方にあたる胸部下部食道、そして腹部にあたる腹部食道の5つに分かれます。
どの場所に癌ができるかによって切除範囲やリンパ節郭清範囲が異なってきます。

食道癌の特徴

食道癌の病気

食道癌も他の癌と同様に、癌の深さ(深達度)、リンパ節転移の場所、遠隔転移の有無、により決まってきます。

癌の深さについて

まずは癌の深さです。深達度と言いますが、癌は食道の一番内側の粘膜から発生します。横に拡がっていくと、いわゆる大きさとなります。しかし進行度で重要なのは深さです。粘膜から発生した癌が食道の壁のどこまで達するかによって深達度が決まってきます。
食道の壁を内側から粘膜上皮・粘膜固有層・粘膜筋板・粘膜下層・固有筋層・外膜に分けます。そして癌の浸潤がその浅い方からの浸潤具合によってT1aiEP、T1b、T2、T3となります。そして食道の周りの臓器に浸潤した場合にはT4となります。

リンパ節転移について

リンパ節は病変に近いところから1群・2群・3群リンパ節となっています。どの領域のリンパ節に転移しているかによってN1・N2・N3と分類されます。

遠隔転移について

癌は血液やリンパまたその他の経路で他の臓器に転移することがあります。これを遠隔転移と呼びます。
食道癌の代表的な遠隔転移は、肝転移、肺転移、遠隔のリンパ節転移、胸膜播種などがありますが、どのような臓器にも転移する可能性はあります。
遠隔転移がひとつでもある場合は、進行度Ⅳとなります。

進行度について

上記、深達度、リンパ節転移領域、遠隔転移の有無により進行度が決まります。


  NO N(+)
表1 臨床分類(cTNM、cStage:画像診断、審査腹腔鏡または開腹所見による総合診断)
T1(M.SM)/T2(MP)
ⅡA
T3(SS)/T4a(SE)
ⅡB
T4b(SI)
ⅣA
Any T. M1
ⅣB


NO N1 N2 N3a N3b M1
表2 病理分類(pTNM、pStage:胃切除後の病理所見による診断)
T1a(M)、T1b(SM) IA IB ⅡA ⅡB ⅢB IV
T2(MP) IB ⅡA ⅡB ⅢA ⅢB
T3(SS) ⅡA ⅡB ⅢA ⅢB ⅢC IV
T4a(SE) ⅡB ⅢA ⅢA ⅢB ⅢC IV
T4b(SI) ⅢA ⅢB ⅢB ⅢC
ⅢC
IV

食道癌の予後

全国的な進行度別の予後(5年生存率)を示します(日本食道学会を含む種々の報告から)
Ⅰ:72-82%、Ⅱ:44-55%、Ⅲ:22-35%、Ⅳa:10-17%、Ⅳb:0%

一般・消化器外科ページへ

外来医師担当表へ

ここまで本文です。
ここからサイドメニューです。 ここまでサイドメニューです。
^このページの一番上へ
【画像】印刷用のフッター画像です