ここから本文です。
食道癌の治療
食道癌の治療を大きく分けると以下のようになります。
- 内視鏡的切除
- 外科手術
- 化学療法
- 放射線治療
- 緩和医療/対症療法
- その他 などがあります。
当院においては、基本的な治療方針は食道癌治療ガイドラインに沿って行っておりますが(以下に食道癌治療ガイドラインを示します)、個人個人は併存症・体力・年齢など当然違いがあることから、個々にあった治療方針の選択をしていく必要があるため、全てがガイドライン通りというものでもありません。食道癌治療ガイドラインを尊重し、それに沿いつつも個々に適した治療法を選択していくことは、当院の強い特長です。
内視鏡治療
内視鏡を用いて病変を食道壁からはぎ取るようにして切除する方法。
内視鏡治療の重要な合併症
- 出血:切除部位から止血することです。手術が終了した後に出血することもあり、その場合には再度内視鏡をして止血することもあります。血管治療や手術を行うこともあります。
- 穿孔:剥離をした部位の食道の壁に孔が開くことです。縦郭炎を引き起こすこともあり、外科的な治療を要する場合も少なくありません。
- 肺炎:抗生剤による治療を行います。
- 狭窄:治療後数か月後に剥離した部位が治る過程で起こることがあります。狭窄が起こった場合には何回か内視鏡でバルーン拡張(風船で膨らますこと) を行って治療します。バルーン拡張で通常は改善しますが、どうしても改善しない場合にはステント留置や手術を行う場合もあります。
当院での内視鏡治療は、熟練した消化器内科医が専門的に行っています。
消化器内科と外科の垣根が低いことが当院の強い特長で、初診がどちらの科であっても必ず合同での検討を行い、引継ぎもとてもスムーズですので、必要な治療を必要な診療科で受けることができます。
一般・消化器外科ページへ
外来医師担当表へ
ここまで本文です。