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ホーム  診療科のご案内  耳鼻咽喉科  顔面神経麻痺の診断・治療
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顔面神経麻痺の診断・治療

 顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)は、30歳から60歳代の働き盛りに多い疾患です。ある日突然顔の片側が動かせなくなって発症することが多いため、日常生活・社会生活の質が低下し大きな精神的苦痛が生じることもまれではありません。

顔面神経について

 顔面神経は、顔の表情筋や耳の中のアブミ骨筋を支配する運動神経、涙腺や唾液腺の分泌をつかさどる副交感神経、そして味覚神経から構成されています。麻痺を発症した患者さんのおもな訴えは顔面の運動障害(顔が一方に曲がる、まぶたが閉じない、飲み物が口の端からこぼれる)、涙が減る、目の異物感、味覚がにぶくなるなどですが、水痘、帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因のラムゼイ=ハント症候群の場合はより重症となり耳に痛みのある発疹ができ、耳鳴りや難聴、めまいをともなうこともあります。

顔面神経麻痺の特徴

 顔面神経麻痺の9割以上は、末梢性(顔面神経だけの障害)のもので、病名としては特発性顔面麻痺と呼ばれるベル麻痺(60%)とVZVによるラムゼイ=ハント症候群(15%)が多くを占めています。ベル麻痺は長らく原因不明でしたが、近年単純ヘルペスウイルス(HSV)が主な原因であることがわかってきました。
 顔面神経麻痺のなかには脳梗塞など脳の病気が原因となっている例(中枢性)もあるため、診断をつけるために専門医の診察を受けた方が良いでしょう。また、重症例では早期の治療が重要となるためできるだけ早く受診することが大切です。

顔面神経麻痺の診断

 当科は主として急性期の治療を担当しています。初診の患者さんはまず耳を含む顔面の診察のあと聴力やアブミ骨筋反射などの検査を受けていただき、重症度の評価と麻痺部位の診断を行います。さらに他の検査(ウイルス抗体価検査、電気生理学的検査、脳画像検査など)を行うとともに薬物治療を開始し、必要に応じて神経内科や内分泌・代謝内科、リハビリテーション科とも連携して治療にあたります。

顔面神経麻痺の治療

 薬物治療の二本柱は、ステロイド(副腎皮質ホルモン)と抗ウイルス剤です。ステロイドは抗炎症・抗浮腫効果を持つ重症化防止薬ですが、発症2週以降の変性した神経の回復には関与しません。抗ウイルス薬はウイルスの増殖を阻害しますが増えたウイルス自体を殺すことはできないため、できるだけ発症早期に服用していただくことが肝心です。これらの薬を重症例には入院のうえ使用します。さらに当院では麻酔科ペインクリニックと協力し、血流改善を目的とした顔面低レベルレーザー照射療法も行っています。また薬物治療を行っても急速に重症化が見られる症例(顔面外傷など)では、顔面神経減荷術という手術を行うこともあります。

顔面神経麻痺のリハビリテーション

 顔面神経麻痺の治療には、顔のリハビリテーションやマッサージも重要です。全体の15%程度の患者さんで発症から半年~1年経過後も麻痺が持続し後遺症が残ると言われており、主な後遺症としては顔面のひきつれ(拘縮)と目を閉じたときに口が動いてしまうなどの病的共同運動があげられます。顔面神経麻痺のリハビリは筋力を強化するためではなく後遺症を予防するためですから、あせらず・じっくり・長期に行うことが大切で、マッサージのやり過ぎや低周波治療器などの電気刺激はかえって顔面拘縮や病的共同運動を助長してしまうため、控えてください。

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