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ホーム  診療科のご案内  耳鼻咽喉科  突発性難聴
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突発性難聴

突発性難聴とは

内耳の構造

突発性難聴は、突然、片方の耳(ごくまれに両耳)の聞こえが悪くなる病気です。突然発症した感音難聴(音をうまく感じ取れない難聴)のうち、原因がはっきりしないものを突発性難聴と呼んでいます。日本での発症は年間1万人に1~3人ぐらいの割合でしたが、近年増加しています。子供から高齢者までどの年齢でも発症する可能性があり、特に働き盛りの40~60歳代に多くみられます。

突発性難聴の症状

 突発性難聴の発作は一度きりで、繰り返すことはほとんどありません。難聴以外に、耳鳴りや耳がふさがったような耳閉感めまいなどの症状をともなうこともあります。原因はよくわかっていませんが、睡眠不足、疲労の蓄積、多量の飲酒、糖尿病などが先行することが多いため、血流障害やウイルス感染による炎症が関係しているのではないかと考えられています。

突発性難聴の治療

 突発性難聴の特効薬はありませんが、さまざまな薬を組み合わせて治療します。治療の基本は副腎皮質ステロイドという薬で、血流障害によって起こる細胞のむくみや炎症を抑える効果があります。その他、血管拡張薬、代謝改善薬、ビタミンB12を併用することもあります。

 当院では、ステロイド薬を中心にした薬剤治療を行っています。軽症例では外来(通院)で薬を服用していただきますが、重症例では入院のうえ点滴投与を行い、さらに麻酔科とも協力して血流改善を目的とした顔面低レベルレーザー照射を実施しています。治療をおこなっても回復が乏しい場合や、妊婦の方や糖尿病などでステロイド全身投与が難しい場合には、鼓膜に針を刺して耳の中にステロイドを注入するステロイド鼓室内注入療法を行うこともあります。しかしながら、様々な治療を行っても改善がみられない方が全体の2割ほどいることが知られています。

早めの治療が重要

 突発性難聴が疑われたら、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診し、治療を開始することが重要です。耳に血流障害が起きて血液の流れが長い時間滞ると、酸素不足により内耳の「有毛細胞」が壊れてしまいます。この有毛細胞は音波を電気信号に変えて脳へ送る役割をしていますが、一度壊れると再生しないため、治療が遅れると、聴力の障害がひどくなり治療が困難になると考えられています。

 突発性難聴は一度きりの病気で、もし難聴を繰り返すようであれば、メニエール病や聴神経腫瘍などの他の病気の可能性もあります。診断を確定させるためにも、できるだけ早期の耳鼻咽喉科受診をおすすめいたします。

日本耳鼻咽喉科学会の難聴啓発ページ「難聴について」
http://www.jibika.or.jp/owned/hwel/hearingloss/別ウィンドウで表示します。

日本耳鼻咽喉科学会

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