顔の周りには副鼻腔といわれる空洞があります。通常、副鼻腔は鼻腔(鼻の穴の奥)へと出口があり、副鼻腔の中は空気が入っています。 この副鼻腔に膿がたまったり、ポリープができる状態を副鼻腔炎といいます。 風邪症状などに伴って一時的に起こることを急性副鼻腔炎とよび、症状が長引いたものを慢性副鼻腔炎といいます。 慢性副鼻腔炎の原因としては、大きくわけて感染によるものとアレルギーによるものに分けられます。特に細菌の感染により膿が長くたまった状態になることが蓄膿症といわれております。
<副鼻腔の図>
副鼻腔は鼻の周囲の骨にある空洞で、その大きさや形はさまざまです。2つの前頭洞は左右のまゆのすぐ上、2つの上顎洞は頬(ほお)骨の中にあり、左右2グループの篩骨洞は鼻腔の両側に位置しています。2つの蝶形骨洞(図なし)は篩骨洞の後ろにあります。
出典:メルクマニュアル医学百科 家庭版
From The Merck Manual Home Health Handbook, edited by Robert Porter.
Copyright by Merck Sharp & Dohme Corp., a subsidiary of Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, NJ.
Available at: http://merckmanual.jp/mmhe2j/index.html.
<副鼻腔炎の図>
鼻のポリープは、副鼻腔の空洞部分と鼻腔の境界付近によくできます。ポリープができると副鼻腔からの排液が妨げられます。出口をふさがれた副鼻腔に液体がたまると、感染による副鼻腔炎の原因になります。
出典:メルクマニュアル医学百科 家庭版
From The Merck Manual Home Health Handbook, edited by Robert Porter.
Copyright by Merck Sharp & Dohme Corp., a subsidiary of Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, NJ.
Available at: http://merckmanual.jp/mmhe2j/index.html.